組み込みコンピューティングの次のステージを知る
ToradexのNXP i.MX 95 Verdin EVKの紹介:基本
NXP i.MX 95 - テクニカルディープダイブ - NPU、ISP、セキュリティー、安全性
NXP i.MX 95 Verdin EVK: Features, Interfaces & Connectivity | Now Shipping
Toradex の Verdin EVK を利用することで、開発者はプロジェクトをスムーズに開始できるようになり、概念実装から大規模製造への移行が容易になります。産業、ロボティクス、医療、輸送、車載、スマートシティ、再生可能エネルギーといったさまざまな業界においてマシンビジョンや高度なエッジの幅広いアプリケーションを実現できます。Toradex Verdin EVK は、機能安全、セキュリティーコンプライアンス、エッジ AI、リアルタイム処理や電力効率性などの進化し続けるニーズに対応するため、慎重に設計されました。
車載 IVI などの複雑なデバイスを一から開発するには、優れたドキュメンテーションと素早いサポートが非常に重要です。詳細なオンラインドキュメンテーション、提供されるツールと Toradex のエンジニアによるプロフェッショナルなサポートにより、そのようなタスクが大幅に簡素化されます。
Ivan Karežić,
Rimac Automobili 社、シニア IVI ハードウェア・エンジニア
安全でセキュアなスケーラブル AI 対応エッジプラットフォーム
Verdin EVK には、典型的な評価ボードでは提供されない機能が備わっています。カスタマイゼーションとスケーラビリティを実現させるのに充分な余地があるため、幅広いアプリケーションに最適なソリューションです。
包括的なマシンビジョン
i.MX 95 に統合された eIQ® Neutron NPU が、複数のカメラによる高度なコンピュータービジョンを可能にします。受賞歴のある eIQ® マシンラーニングソフトウェア開発環境は TensorFlow、PyTorch と ONNIX に対応しており、アプリケーション開発を支えます。
このアプリケーションプロセッサーのイメージシグナルプロセッサー(IPS)は、HDR、高度なノイズ除去、エッジ強化をサポートし、カラーカメラ、モノクロカメラと RGB-IR カメラセンサーに対応します。さらに、Toradex のパートナーエコシステムにより、ニーズに適したカメラセンサーを簡単に統合できます。
高性能コンピューティング
i.MX 95 ファミリーは、最大 6 つの Arm® Cortex® A55 コアによるマルチコアアプリケーションドメインと高性能 Arm® Cortex-M7 と Arm® Cortex-M33 CPU からなる独立した安全ドメインを備え、消費電力の低いリアルタイム処理と高性能処理が組み合わされています。Verdin EVK には LPDDR5 RAM が搭載されており、要件の厳しいコンピューティング、グラフィックスやマシンラーニングアプリケーション向けに最大の帯域幅を提供します。OpenCL 3.0 対応のパワフルな GPU が、マシンラーニングやそのほかのコンピューティング負荷のために追加的な処理能力を提供します。
シンプルなセキュリティーと安全性
i.MX 95 ファミリーは、セキュアエンクレーブを統合して、セキュアブート、暗号化技術、トラストプロビジョニング、ランタイムアテステーションなどセキュリティーに重要な機能の実装を合理化し、近々施行される EU のサイバーレジリエンス法(CRA)といった世界的なサイバーセキュリティー規制に対するコンプライアンスを簡素化します。
多くのアプリケーションにおいて、安全性は必要不可欠です。NXP は、車載向け ASIL-B と産業向け SIL-2 の機能安全基準に準拠するよう、i.MX 95 アプリケーションプロセッサーを開発しました。NXP SafeAssure は、最も厳格な安全基準(ISO 26262 と IEC 6150)への適合に役立ちます。
高速な接続性
産業4.0、車載通信接続ドメインコントローラー、IoTスマートシティゲートウェイのエッジプラットフォームにおいて、10ギガビットイーサネットに加えて1000BASE-T1車載イーサネットと1ギガビットイーサネットポートの統合は非常に有益です。これらのポートには、Time-Sensitive Netowrking(TSN)とIEEE 1588機能が備えられています。Toradex i.MX 95 Verdin評価キットには2.4/5GHzデュアルバンド1x1 Wi-Fi 6(802.11ax)の高速Wi-FiとBluetooth 5が含まれます。M.2、mPCIeとUSB 3.0インターフェースにより、衛星ラジオや5Gまたはマシンラーニング向けのパワフルなNPUを利用してVerdin EVKを拡張することも可能です。
グラフィクスとマルチメディア
統合された Arm® Mali GPU は、OpenGL® ES 3.2 と Vulkan® 1.2 に対応しています。OpenCL 3.0 により、リッチで高解像度のグラフィック体験やコンピュート加速化が実現します。独立した 2D GPU はリアルタイムドメインの一部となっており、安全性アプリケーションやリアルタイムアプリケーションにおいて重要な情報を伝達するグラフィックスオーバーレイをブレンドできます。ディスプレイコントローラーでは、いくつかの独立したディスプレイ出力ストリームに対応することも可能です。Verdin EVK は、HDMI、MIPI-DSI、MIPI-CSI と LVDS ディスプレイをサポートします。
包括的なソフトウェアサポート
Toradex と NXP は緊密な協力して、素早く効率的な製品開発と保守のための優れたソフトウェアサポートを提供します。これには、広範囲におよぶ開発者向けドキュメンテーション、地域サポートや、GUI、AI と接続性のための多くのソフトウェアプロバイダーとの統合などが含まれます。頻繁に提供されるアップデートや詳細な検証は、メンテンナンスコストを削減し、新しいサイバーセキュリティー規制の多くが課すアップデート要件の対応に役立ちます。ミッションクリティカルな IoT デバイス向けのプラットフォーム、Torizon は、完全統合された安全性と信頼性の高い方法によって、アップデートの提供と現場デバイスの監視を行うのに加えて、安全なリモートアクセス機能も提供します。
Toradex が提供する数多くのツールにより、開発を高速化して時間を大幅に節約することができました。開発に要する時間は、非常に大きな要素でした。Toradex のリソースのおかげで、市場投入までの時間が短縮され、多額のコストを節約できました。
Kim Suandee,
Savic Motorcycles 社、車両ソフトウェア責任者
すぐに使えるエコシステム
Toradexは、他社に先駆けてi.MX95を提供しており、ソフトウェア開発の開始に役立つ独自のエコシステムもご用意しています。
iMX95システムオンモジュール:次のステップ
Aquila iMX95
2025年第1四半期発売
Verdin iMX95
2025年第2四半期発売
i.MX 95 Verdin EVK | Aquila iMX95 | Verdin iMX95 | |
フォームファクター | 変更されたVerdin | Aquila | Verdin |
SoM実際寸法 | 69.6 x 47.0 mm | 85.0 x 55.0 mm | 69.6 x 35.0 mm |
SoMコネクター | DDR4 SODIMM edge connector + Hirose-FX11A-60P Board to Board | Samtec AcceleRate® HP 400pin Board to Board | DDR4 SODIMM edge connector |
CPU | NXP i.MX 95 6x Arm Cortex-A55 |
NXP i.MX 95 4-6x Arm Cortex-A55 |
NXP i.MX 95 4-6x Arm Cortex-A55 |
RAM範囲 | 16 GB | up to 16GB | up to 16GB |
RAM技術 | LPDDR5 (6.4 GT/s) | LPDDR5 (6.4 GT/s) | LPDDR4x (4 GT/s) |
eMMCフラッシュ範囲 | 64 GB | Up to 128GB | Up to 128GB |
FuSa対応 | No | Yes | Yes |
10GbE | Yes | Yes | No |
PCIeインスタンス | 2x | 2x | 1x |
i.MX95 SoMまでの道筋
NXPとToradexにはi.MX 95 Verdin EVKの大量生産を早期に実現するための協力体制があります。このため、今すぐi.MX95の利用を開始して、i.MX95の量産開始までにプロジェクトの準備を整えておくことができます。
i.MX 95 Verdin EVKで
プロジェクトを開始
i.MX 95 Verdin EVKを使用して開発作業を今すぐ始めましょう。
Verdin iMX95システムオンモジュールに切り替えれば、量産に対応した製品が実現します。
Verdin iMX8M Plusで
プロジェクトを開始
互換性があるため、キャリアボードの開発とテストはVerdin iMX8M Plus を含むいずれのVerdinシステムオンモジュールでも実施できます。またはさらにシンプルな方法として、実証済みのVerdinキャリアボードを採用し、後でVerdin iMX95にアップグレードすることも可能です。
Verdin iMX95で
スケール
類似のピンアウト仕様を活用することで、i.MX 95 Verdin EVKからVerdin iMX95 SoM にスケールして量産を実現できます。コスト面で最適化されたSoMのメリットを活かしましょう。機能の低減はほんのわずかです。
Aquila iMX95で
スケール
パワフルなAquilaファミリーを活用することで、i.MX 95 Verdin EVKからAquila iMX95 SoM にスケールして量産を実現できます。400ピンコネクターの全機能が有効で、i.MX95を最大限に活用します。
Upcoming Webinar
Deep Dive into the i.MX 95 Apps Processor's NPU and Vision Pipeline
Join us for an exclusive webinar as NXP and Toradex dive deep into the capabilities of the i.MX 95 Neural Processing Unit (NPU). Discover how to harness its full potential to optimize your Vision and Machine Learning projects.
On-Demand Webinar
NXP i.MX 95 Verdin評価キットの早期アクセスで機先を制する - ご覧ください!
このウェビナーでは、NXP i.MX 95 Verdin 評価キットが最終製品の機能安全性をどのようにスムーズに確保し、概念から市場に至るプロセスの加速化にどのような役割を果たすかについて説明します。専門家のインサイトとQ&Aのセグメントを含む、情報が豊富な本ウェビナーを視聴して、EVKがプロジェクトの強化にどのように役立つのか、理解を深めてください。
動画
Qt and Toradex: i.MX 95 Verdin EVK Showcase at Embedded World 2024
NXP & Toradex Early Access Program: i.MX 95 Verdin EVK | Toradex at #EW2024
Integrating Crank Software with Toradex's i.MX 95 EVK on Torizon | Embedded World 2024
NXP i.MX 95 - テクニカルディープダイブ -
NPU、ISP、セキュリティー、安全性
CODESYSとNXP i.MX 95 Verdin EVKでワンランク上の産業オートメーションを実現
ToradexのNXP i.MX 95 Verdin EVKについて深く検証次世代のエッジアプリケーション
テクニカルトーク:ToradexのNXP i.MX 95 Verdin EVKリリース
ToradexのNXP i.MX 95 Verdin EVKの紹介:基本
Torizon
NXP i.MX 95 Verdin EVK は Torizon と統合されています。Torizon を利用すれば、ミッションクリティカルな Linux デバイスの開発と保守が容易になります。Toradex には、Yocto Project で構築され、完全にオープンソースのすぐに利用可能な Linux OS が含まれています。また、Torizon には、アプリケーション開発をシンプルにするツーリングと、無線(OTA)リモートアップデート、デバイス監視device monitoring、リモートアクセス向けの非常にセキュアで信頼性が高いクラウドソリューションが含まれます。
Verdin 評価キットの機能
アクセサリー
Toradexは、最終製品で実際に利用できる標準規格アクセサリーを提供しています。こうしたアクセサリーには、組み立て図、回路図、Altiumプロジェクトなどの設計ファイルが用意されているものもあります。
Toradexは、Toradexウェブショップに掲載された周辺機器の検証を行い、カメラ、モデム、ディスプレイ、センサーなどのベンダーと直接提携して、Toradex SoMとの統合が可能な限り容易になるよう取り組んでいます。
- LVDSケーブル(250mm)と10ピンEFCケーブル(250mm)でキャリアボードに接続
外付けアクセサリー
- MIPI-DSIインターフェースOLEDディスプレイモジュール(タッチスクリーン対応)
- AMOLEDディスプレイパネル5.49インチ(14cm)と1920x1080の解像度
- 16.7Mのディスプレイカラー再現(RGB x 8ビット)
- 4つのレーンによるMIPI_DSIインターフェース、タッチと制御用にI2Cインターフェースを使用
- 4K CMOSカメラモジュールは、オムニビジョン社のOS08A20センサーを使用している。
- これは1/2インチ、8メガピクセル(8MP)の高性能CMOSイメージセンサーで、毎秒30フレームで3840x2160を実現する。
- フルフレームおよびウィンドウ化された10/12ビットMIPI/LVDS画像を様々なフォーマットで提供する。
- M.2タイプ2230キーEのフォームファクター
- デュアルバンド Wi-Fi 2.4GHzと5GHz 802.11ax
- デュアルモード Bluetooth 5(Bluetooth BR/EDR/Low Energy)
- Thread対応の802.15.4無線
- プラグアンドプレイHDMIインターフェース
- プラグアンドプレイUSB-Cインターフェース(タッチ制御用)
- 高輝度850cd/m2
- 5インチ、7インチ、10.1インチから選択可能
Support Status
Verdin i.MX 95 EVK Support Status
Here you will find information on the current support status of the Verdin i.MX 95 EVK. Please note that the reason we have set it to the maximum Working (Blue) status is because it is currently in early access. The hardware and software in early access are not validated in the same way as samples and production products from Toradex. NXP/Toradex is frequently adding more support. For more details please check NXP's i.MX Linux Release Notes (publicly available at https://www.nxp.com/docs/en/release-note/IMX_LINUX_RELEASE_NOTES.pdf)
...
Ready to use, documented and validated
Working, but documentation or validation missing
Upcoming feature, not tested Contact Us