2023年3月7日、スイス、ホル: 組み込みシステムソリューションの一流プロバイダーであるToradexは、Texas Instruments™（TI）のAM623プロセッサーを搭載したVerdin Am62システムオンモジュール（SoM）のリリースを発表しました。この新しいモジュールの特徴は、産業分野向けモノのインターネット（インダストリアルIoT、IIoT）、ヒューマンマシンインタラクション（HMI）、ゲートウェイアプリケーション向けの使いやすさ、接続性、スケーラビリティにあります。

Toradexは、イノベーション、業界トップのサポート、最低限の製品ライフサイクルコストに重点的に取り組むことで、長きにわたって他社と一線を画してきました。Toradex製品の多くは基本要件を超えており、お客様のため、長期的に使用し続けることのできるソリューションを実現します。既に定評の高いToradex Verdin SoMファミリーに新しく追加されるこのAM62xプロセッサーは、お客様とお客様のプロジェクトのため、常に新しい価値を作り出し続けるToradexの取り組みを示しています。

Toradexはまず、幅広い研究に加え、産業オートメーション、ヘルスケア、スマートシティ、輸送、試験と測定といった業界のお客様からインプットを集めました。その結果示されたのは、Verdinフォームファクタには優れた適用性がある一方で、ピン互換性のあるVerdinファミリーのローエンドを拡充する、より低電力、低コストのSoMがあれば、さらに多くのアプリケーションに役立てることができる、ということでした。新しいVerdin SoM製品に搭載するプロセッサーを評価する際に、Toradexが検討したのは機能や価格だけではありません。お客様にとっての製品ライフサイクルコストを最低限に抑えるため、長期的な製品の信頼性、Linuxのサポート戦略、企業全体の製造能力なども選択の条件としました。

製品ライフサイクルコストには、SoMのコストだけでなく、製品を市場投入する野に必要な時間とリソース、さらに関連する保守コストが含まれます。EUサイバーレジリエンス法といった新しい規制が間もなく施行され、ベストプラクティスだったソフトウェアの継続的保守が必須条件となれば、その重要性はますます高まります。

「Toradexの定評ある製品ポートフォリオに新たに追加されたVerdin AM62システムオンモジュールは、満足できる製品となりました。Texas Instrumentsのプロセッサーはこれに最適なプロセッサーで、多様なアプリケーション要件を抱えるお客様に最高のエクスペリエンスを提供する、というToradexの目標の強化につながると信じています。これからもToradexは、使いやすさを維持し、市場投入までの時間を短縮すると同時に、お客様のための価値を創出することに重点的に取り組んでいきます。フルスタックの組み込みソリューションの強化と拡大を続けていくことを楽しみにしています」と、 ToradexのCEO、Samuel Imgruethは話しました。

Verdin AM62には、Linuxベース製品の最新の開発と導入を実現する、使いやすい産業プラットフォーム、Torizonを搭載できます。AM62とTorizonを組み合わせることで、保守管理および検証対象のLinuxディストリビューション、IDE統合、OTAリモート更新、デバイス管理、リモートアクセスなどを含む、信頼性と安全性の高いフルスタックの組み込みコンピューティングプラットフォームが実現し、製品の総合的なライフタイム価値が高まります。

ToradexのVerdin製品ファミリーは、ソフトウェアとピン互換モジュールによるスケーラビリティを提供するよう設計されました。Verdin SoMには、ほかにVerdin iMX8M MiniとiMX8M Plusが含まれます。Verdinの周辺機器インターフェースは、ギガビットイーサネット、PCIe、CAN FD、Wi-Fi、Bluetoothなど、最新のインダストリアルIoTおよびゲートウェイアプリケーション向けに最適化されています。広範なドキュメンテーションを含むリファレンスデザインにより、カスタマイズされたキャリアボードの作成がシンプルになります。

AM62 を自分で体験したい場合なら、是非2023 年 3 月 14 ～ 16 日に開催される Embedded Worldの Toradex ブース (4-240) にお立ち寄りください。