新規リリース: TorizonCore 6.4.0 四半期リリース

2023年10月18日水曜日
Torizon

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Toradexシステムオンモジュール向け、TorizonCore 6.4.0 四半期リリースが公開されました。

旧称 TorizonCore が新名称 Torizon OS に変わってから初めてのリリースとなります。名称の変更は伝えやすさと理解しやすさを向上させるために行われました。開発ワークフロー、コード、Yocto レシピに変更はありません。

Torizon OSは、組み込みLinuxソフトウェアの開発とメンテナンスをシンプルにするDevOpsプラットフォーム、Torizonを支えるオペレーティングシステムです。Torizon OSは、高い信頼性を必要とするデバイスでそのまま使用できるように設計されているので、オペレーティングシステムの構築とメンテナンスに気を取られることなくアプリケーション開発に集中できます。

Torizonはソフトウェアコンテナを使用するため、安全かつメンテナンスを実施しやすい形で、簡単に機能をシステムに追加できます。Torizonは、コンテナにおけるハードウェアアクセラレーションとグラフィカルユーザーインターフェースをサポートします。

このリリースには以前の6.x.y TorizonCore リリースのすべての更新内容が含まれます。

更新内容とハイライト

Torizon OS
Debian パッケージとコンテナ
用途

Torizon OS 6.4.0 四半期リリースは本番環境グレードのリリースです。

したがって、TorizonCore 5、またはこれ以前の TorizonCore 6 リリースを本番環境で利用している場合、この四半期リリースに移行することを推奨します。

全般的な考慮事項
  • Torizon 用 Debian コンテナ

    Verdin AM62 モジュールに対応した実験的な Debian Bookworm コンテナは、Docker Hub にメジャータグ「4-rc」として公開されます。自動および手動のテストによる検証済みです。この新しいコンテナは依然、実験的なもので、機能が限定的な場合があります。

  • VS Code IDE拡張機能

    過去の四半期リリース6.2.0以降、TorizonCore 6のサポートがIDE拡張機能 2に追加されました。

  • リモートとオフラインアップデート
    Torizonアップデートを使用した、TorizonCore 5からTorizonCore 6へのリモートまたはオフラインのアップグレードは、TorizonCore 6.2.0以降、可能になりました。
    TorizonCore 6へアップグレードするには、すべてのユーザーはまずパッチリリース5.7.2にアップグレードする必要があります。ワークフローは次のようになります。
    • TorizonCore 5.7.0以前 → TorizonCore 5.7.xパッチリリース → Bootloader更新 → 最新のTorizonCore 6リリース

リリースが予定される機能


ハードウェアサポート

四半期リリースの本番環境での利用は、量産製品(Volume Product)のみで、それらがTorizonCoreでサポートされている場合に限定されています。一定のテストを行って検証しています。Toradexのリリースタイプの詳細については組み込みLinuxサポート戦略を参照してください。

  • 量産製品:Apalis iMX6、Apalis iMX8、Colibri iMX6ULL 1GB、Colibri iMX6DL 、Colibri iMX7D 1GB、Colibri iMX8QXP
    このリリースは、これらのモジュールで本番環境で利用できます。
  • サンプル製品: Verdin iMX8M Mini、Verdin iMX8M Plus、Verdin AM62、Colibri iMX8DX
    ハードウェアステータスが「サンプル生産」であるため、このリリースは開発環境向けです。
    Verdinでは第2世代のVerdin製品のみがサポートされます。

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